5位 「ユメノ銀河」 唯一の邦画。と、いうか、私は基本的に邦画(特撮・アニメーションを除く)を観ない(観る気が起きない)ので、どれも期待はしていない事になりますが・・・この作品も、主演の「小嶺麗奈」が観たかった、という理由で観たのです。が、良いんですよ。日本映画特有の”間”が。

話は、友人を殺されたバスガイドが、犯人の男に復讐しようとするが、男に惹かれていって・・・と、いったような内容だったと、思う。全篇モノクロで、時代を感じさせる演出。そして、前出の”間”。人物二人の会話のシーンが、一言一言の”間”によって、独自の雰囲気を造り上げているんです。少し、日本映画を見直しました。

4位 「ウイザード」 始めに断っておきますが、これは、ファンタジー映画ではありません。まぁ、広義では、ファンタジーの範疇に入るのでしょうが、所謂”剣と魔法”の世界のお話ではありません。
 
お話は、中世のある国(北欧っぽいイメージ)が舞台。その国では、黒死病(ペスト)が流行し、国民は怯えて暮らしていた。主人公の少年が住む村も例外ではなく、村人は黒死病が、いつ村を襲うかと、恐れていた。そこへ、村1番の勇敢な若者スナフキンみたいな役回りと、思って下さい)が、旅を終えて帰って来る。久し振りに活気付く村。主人公の少年も、兄の様に慕っていた若者の帰還を喜んだ。しかし、その翌日村に、黒死病の患者が出てしまう。そんな時主人公の少年は、夢を見る。それは、聖なる印を教会に納めれば、村が助かると、いうもの。そして、その教会は、地の底深くを掘り進んだ所にあると、いう。若者をリーダーに、地の底を行くパーティーが結成され、村を救うべく旅立つ。と、前半はこんな感じ。
 
後半、地の底を進み出て来た世界は、なんと、現代。さて、一行は、無事聖なる印を教会に納めることが出来るのか?ここでも、主人公は夢を見ますが、それは、一行の誰かが印を納める際、犠牲になる事であった。
誰が犠牲になるのか?ここからは、ネタばらしになるので語りませんが、主人公の夢が、この作品の”キモ”で、最後の結末の演出効果を上げています。手元の資料では、
1988年のニュージーランド映画、ローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ、豪州映画賞グランプリと、いった経歴の様ですが、みなさんご存知ではないでしょう。最後の結末が、好きな方は私と、かなり波長が合うものと思われます。見かけたら儲け物と、いった感じで見て下されば良いのではないでしょうか?

3位 「山猫は眠らない」 トム・ベレンジャー主演の、ジャングルで活躍するスナイパーを描いた作品。ストーリーは、主人公のベテランスナイパー(トム・ベレンジャー)が、わけありの新米スナイパーを連れて、最後の任務に赴くと、いったもの。
若者は、人を撃った事が無かった。その事で、最初は険悪な仲だった2人だったが、任務を遂行していく中で、友情が芽生えると、いう展開に・・・若者は、最初に人を撃つ事で恐慌状態になり、主人公と仲間撃ちをするのですが、若者を逃がす為に自ら犠牲になったベテランを助ける為、最後の1発(ベテランからの教え、一撃必殺)を撃つ!
獲物を捕らえる為、じっと身を潜めて待つ。そんな緊張感がある演出が見事です。

2位 「トレマーズ」 これは、何回もTV放送されているので、ご存知の方が多いでしょう。
アメリカ辺りの、人口数人の寂れた町(村?)が舞台。そこに、地中を移動する、奇怪な怪物が現れ、それを何でも屋の主人公2人組みと、町の人々が退治すると、いうモンスターアクション。
見所は、モンスターのデザイン。ミミズのお化けの様だが、巨大な口の中から、何本もの触手状の口が出てくるのが良い感じ。怪物は、振動を感知して襲って来ると、いう設定も単純だが合っているし、怪物に対する様々な対抗法もおもしろい。モンスター物で当りが出ると、すごく嬉しいものだ。
これは、TV映画で”3”まで造られているようだが、ハッキリ言って観たくない。空飛ぶモンスターと対決とか書いてあるし・・・あのモンスターだから面白いと、思うんだけどなぁ。

そして、
1位 「ジュラシックシティ」 この作品に関しては、竜騎士公式(笑)ブログ「竜騎士の映画魂」にページを設けましたので、そちらをお読み下さい。
 
殿堂作品 「スライディングドア」 もし?が交錯して進む大人のラブストーリー。他のコラムにも書いた通り、私は、ラブコメや、ラブストーリーを、進んで観ようとしない。この作品も、主人公の女が、地下鉄に乗れた場合、乗れなかった場合のストーリーが、同時進行すると、いう情報のみで、面白そうだなと、思い観て見たのだ。結果、大満足で見事、このランクである。
 
冴えない男と同棲している女(主人公)が、会社をクビになり、その帰り道、地下鉄に乗れるか、乗れないかで、分岐した話が、同時進行する。乗れた場合は、男の浮気を目撃し、違う男とのロマンスが始まる。乗れなかった場合は、ダメ男を信じ、苦しい生活が続く。どちらの話も少しづつ接点があり、最後に上手くまとまります。この演出には、眼から鱗でした。これは、文句無くお勧めしたい作品です。金だけかけたバカアクションも良いけど、こういった作品こそ、世の中の人に認知されるべきではないだろうか?
スライディングドア
次点 ヒドゥン
どうでしょう?確かに全てB級ですが、今までのランキングとは少し違ったジャンルの物も入っているので、微妙ではあります。では、これらの作品群について一言づつ。
  1位             ジュラシックシティ
  2位                トレマーズ
  3位               山猫は眠らない
  4位                ウイザード      
  5位                ユメノ銀河    
竜騎士の期待ハズレ(良い意味で)映画ランキング
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