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作品解説

32ページ作品。初コンテは
91年11月。

ジョージ・アレック・エフィンジャーの小説
「重力が衰えるとき」の世界観を漫画化したもの。電脳探偵という設定がモロに小説と同じだ。サイバーパンクであるが、電脳空間は意識していない。電脳とは電気により機能強化された脳の意味。

この頃は前出の小説と「サイレントメビウス」等の影響で、サイバーパンクに目覚めた時期。
アシスタント以前の独学時代の作品で、線も荒いし何から何まで基本がなっていない。32Pという半端なページ数もダメダメだ。
今読むと、かなり
無理のある設定だし強引な展開だが、テーマである脳改造が横行している時代の自我については、伝わるものがあるのではないだろうか?

当初は、レンディがレンドの依頼を受け、マリームに乗っ取られた娘(ニド)を探し出す、とうストーリーだった。(あくまでも主人公はマリームだが)切り裂きジャックのようにチップに人格を乗っ取られたものは悲惨な最期を遂げる。それを防ぐ為に親心でレンドがニド(マリーム)を探していた、という良いお話だった。しかし、ハッキリした対立を描く事で葛藤を描きたかった(と思われる)のでレンドには悪代官になって貰った。

登場人物の名前は、日本で発売されているコーヒーにちなんだ名前。適当だ。この作品に限らないが、私はキャラクターの名前に思い入れは無い。名前が無い事も多々ある。

ラストのカラーイラストはおまけで、今マリームを描いたらこうなるの図。露出が増えてます(笑)10/07


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